死後の光


 靴を直そうと靴箱を見ると、大きな芋虫を入れられていた。

「キャアァッ!!!」

 思わず後ずさりをする。
なんで・・・ こんなことに・・・。

 後ろで視線を感じ振り返るが誰もいない。

 何ナノコレ・・・・。


 何とか芋虫を靴箱からふり落とし、靴を入れる。
誰なんだろう・・・こんなことしたの・・。

教室に向かうとザワザワとした生徒の声がピタっとやんだ。
 皆がこっちを見てる。

「え・・・ な 何・・?」

 誰も答えはしない。

ほんの少し時間が経ってからまた皆が喋りだす。

「まぢ、人の男とるとか、ひどくなぁ⌒ぃ?」

「だよね! まぢ ありえないって感じ!!」

「つーか、キモイのによく生きてられるよね!!」


 何・・・?
人の男とった・・・?

「え・・・?」

「友達の男とるとか どんだけ酷いんだよ!!
 あっりえねぇえ」

「だよな!! ひどすぎぃ~」

 友達の男・・・?


皆こっちを見ている。

 視線がまるで体に刺さるように
手がしびれて、ふるふる震え出した。

 息をするのも苦しい。



気がつくと、私は走り出していた。

 別に行くところが あったわけじゃない。
行きたい所があるわけじゃないけど・・・
 とにかくここから逃げたかった。