次の日
耳につく嫌な目覚ましの音で目がさめた。
体じゅうに、汗がべっとりまとわりついて、イライラする。
夏のこういうところは嫌い・・。
イライラと、頭をかきながら一階に下りて行く。
キッチンのテーブルには、朝食がおかれ 母と父がもう出勤したことがうかがえる。
いつも、こんな風に二人は、仕事に出かけて行く。
ほんの少しだけまだ暖かい目玉焼きを、フォークに刺して口に運ぶ。
時計の動く音だけが耳につき、時計を床に叩き付けたい気分になった。
いつもの登校する道のりが
なんだか長い。
一瞬背中にひやりと何かを感じた。
今日は悪いことが起きる気がする・・・。
「あかりちゃん お早う!」
「ひゃあぁ!!!」
後ろから声をかけたのは、黒木 涼平だった。
「な・・ なんだぁ 涼平先輩かぁ」
「なんだとは なんだ!」
そう笑って頭をくしゃくしゃに撫でた。
撫でたというより、乱した。
「あ、翔に返事考えた?」
「あっ、はい!!」
「そっか」
そう言ってなんだか涼平先輩は、悲しそうに笑った。
なんだろうこの笑顔。
いつもの笑顔じゃない・・・
でも・・・ いつもの笑顔と違うところはって聞かれたら分からないような感じ・・
「涼平先輩って好きな人いるんですか?」
「あ、まぁ、いるは いるんだけど・・」
あぁ、やっぱ いるんだなぁ
羨ましい・・・ その すかれてる女の子・・
「そうなんですか! 付き合わないんですか?」
「ンー。いいんだよ、俺は」
「え?」
涼平は、静に笑って足早に学校へと向かった。
しばらく俯いて歩いて考え事をしているうちに、学校についていた。
翔先輩に答える答えは・・・もう 決まっている。
