死後の光

家についてからも
あかりはまだ、ボーっとしたまま、
テレビをつけてもうわの空のままであった。

 台所に行くと、無言のまま気まずい雰囲気の父と母がいた。
父は意地が、強く短気で、母は、遊び好きで気分屋。
なんて最低な両親だろうか。
 今となってはお互い、口さえも聞きはしない。
こんな雰囲気の所から 早く出たいと、いつもあかりは思う。

 急いで食事を済ませ、自分の部屋に逃げ込むようにして帰っていく。
もう、何年同じ事をくりかえしただろうか。あのまま台所にいると、父の機嫌が悪くなり、母がまきぞいをくらい、そして・・・
 夫婦喧嘩が始まる。

 力のある父にとって、母は、抵抗されずに殴れるいい道具なのだろう。
母にとっての父とは、ただ邪魔なものなのだと思う。

 父と母のいる一階から、父の怒鳴り声が聞こえてきた。


・・・また、はじまった。
 いつもいつも ケンカばかり。
こんな家・・ いたくもない。

 怒りでほてった顔を癒すために
窓をあけると
 涼しい風が、頬を撫でた。

 いつだって、この外の空気は私を癒してくれる。


 空を見上げると
ところどころに星があり、それぞれに光っている。



 早くこんな世界終わればいいのに・・

私も死ねば あんなに綺麗な星になれるのかな・・・。