翠「またそうやってすぐ逃げる~!
大体、稀はね秘密主義‥」

私の肩を揺らしながら
質問責めする翠に困っていると
斜め前に立っていた男の人が
私の顔をじっと見つめていた。

涼太「篠宮?」

稀「え?」

涼太「俺だよ、俺!
夏川 涼太。久しぶりじゃん。」

夏川 涼太‥‥って、あの?

稀「‥涼太くん?」

翠「え、誰?このイケメン!
稀の知り合い?」

稀「うん。中学高校の同級生。」

翠「はじめまして!
稀と同じ大学の土方 翠です。」

涼太「こんにちは。」