早期研修医としてやってきた
柳瀬はこの病院に勤め始めた頃の
俺にどことなく似ていた。

希望と使命感に燃えていたあの頃の
自分がそこにはいて俺は何だか
柳瀬の事が心配になった。

雄大「言いたい事は全部
言ってくれて構わない。
柳瀬の考えも貴重な意見だから。」

蒼太「先生は本当に
それでいいんですか?
手術もしないで身殺しなんて
あまりにも酷すぎます!」

雄大「柳瀬は、将来
どういう医者になりたい?」

蒼太「俺は救急救命科に
入って海外の戦地で
人の命を助けたいです。
1%でも可能性があるのなら
諦めたくないんです。
そうじゃないと何のために
医者になるのか分からないです。」

雄大「そっか。じゃあ着いてきて。」