稀「どうして私の事を
迎えにきてくれたの?」

もちろん、雄にいは答えてくれない。
それでいいの。それで。
本当の事は知らない方がいいと思うから。

少しはだけている雄にいの洋服を
直すと私はキッチンへと向かった。

雄大「知りたい?」

稀「雄にい!起きてたの?」

雄大「おいで。」

雄にいは起き上がりベットに
腰かけると左側を少し空ける。

稀「知りたくないから、いい。
知らない方がいいと思うから。」

雄にいは少し困ったような笑顔を浮かべる。

稀「私、1時間目から講義だから
学校行く準備して来るね。」

雄にいのそんな表情を見るのが
辛くて私は堪らず部屋を出ようとする。