雄大「いたのって‥。
たまには家にいてもいいだろ。」

母「朝ご飯は?いる?」

雄大「いらない。
もうちょっと寝るから。」

母「そう。お母さん
少し出かけてくるから
ご飯は自分でなんとかしてね。」

雄大「うん。分かった。」

母「ねぇ、雄大。
卒業したらどうするの?
大学病院になんか行かないで
お父さんと一緒に働いたら?」

雄大「逆だよ。」

母「え?」

雄大「俺が決める事
じゃないでしょ、それは。
そもそもあの人は俺を
認めていないんだから。」

母「とにかく、もう一度
お父さんとよく話しなさいね。」

部屋に入ると自然に零れるため息。

雄大「期待されてない‥か。」

ベッドに寝転がると
真っ白い天井が広がっていた。