慌ただしく支度をする
稀を見ながら思う。
人生っていうのは何が
起こるか分からない。

まさか、こうして稀と
一緒に住むようになるなんて
あの頃は思わなかった。

稀の身にあんな事さえ
起きなければ俺たちの人生は
交わる事なんて
なかったんだと思う。

それでも今、こうして
俺たちは一緒にいる訳で
だからそれはそういう
運命だったと思う事にした。

稀「雄にいも早く支度しないと
遅れちゃうよ!!」

俺はコーヒーを淹れると
それを一口飲んだ。