雄にいはポケットから箱を取り出す。
その箱の中にはキラキラと
光り輝く指輪が入っていた。
雄大「でも、この指輪を
まだ稀の指にはつけられない。」
稀「‥‥どうして?」
雄大「高校の同窓会に行かないか?」
雄にいはカバンの中から
一枚のハガキを取り出すと
指輪の隣にそっと置いた。
稀「何で雄にいが持ってるの?」
雄大「おばさんに預かったんだ。
わざわざ病院まで来てくれて
稀の事、すごく心配してた。」
稀「行かないよ、私は。」
雄大「俺は稀が過去を
思い出に出来るまで
結婚するつもりはないよ。」
稀「どうしてそんな
酷い事‥‥言うの‥?」