こんな風に改まった雄にいを
見るのは初めてだった。

私がイスに座ってからも
雄にいは俯いたまま
何にも話さなかった。

稀「雄にい、どうかした?」

私の問いかけには答えず
深呼吸すると雄にいは
私の事をじっと見つめた。

雄大「‥稀、結婚しよう。」

いつもは恥ずかしい言葉を
平気で言えちゃう雄にいが
緊張していたのかと思うと
嬉しくて少しだけ面白かった。

私の答えはとっくの昔から
決まってるのに。

稀「‥うん。嬉しい‥‥。
よろしくお願いします。」