大学を出ると俺はすぐさま
東京へと戻った。
一刻も早く稀に会いたい。

そう思うのに家には
帰れなくて結局病院に来てしまう。

救命救急のあるこの病院は
夜でも明るい光を灯す。
その空間がやけに心地良いと
思ってしまうのは何故だろう。

成美「あれ?雄大。
あんたセミナーの後は
直帰じゃなかった?」

雄大「うん、そうなんだけど
なんとなく病院に来ないと
落ち着かなくてさ。」

成美「久しぶりの母校
だったんでしょ?
実家帰って羽伸ばして
来ればよかったのに。」