なんとなくだけど
そんな日は一生来ない気がした。

何にも変わっていないように
見えるけど、今の雄にいは
どこか昔とは違う。

うまく説明出来ないけど
そんな感じがした。

雅喜「そう。じゃあ。」

雄大「ああ、また。」

小さくなる雄にいの
後ろ姿を俺はほんの少しだけ
寂しい気持ちで見送った。

いつも一緒にいたはずなのに
雄にいは最も遠い存在になっていた。

そうか、これが8年という
時の流れなんだなと俺はその時
初めて自分が大人になった事を知った。