雄大「そうか。遠いのに
お前も頑張ってるんだな。
俺ももっと頑張らないと。」

雅喜「よく言うよ。
就活セミナーで講義してる人が。
雄にいのおかげで
新東京病院人気でるんじゃん?」

雄大「何で?」

雄にいは昔から自分が
モテる事を自覚してない。

その無自覚さがどれほど人を
傷付けているか気付きもしないで
いつも人に優しくする。
その優しさが残酷なのに。

だけど、いつも人のためを
想う雄にいにそんな酷い言葉を
投げつける事は出来なかった。

雅喜「いいよ、もう。
雄にい、家帰るの?
帰るんだったら俺も一緒に‥」

雄大「ううん、東京に戻るよ。
また近々、実家には顔出すから。」