講義を終えた俺は
テラスのベンチに腰掛ける。

久しぶりに来た大学は
俺が通っていた頃とは
随分と様子が変わっていた。

雅喜が俺にコーヒーを手渡す。

雄大「ありがとう。
驚いたよ。まさかお前が
医大に通ってるなんて。」

雅喜「それはこっちのセリフ。
雄にいが新東京病院で
働いてるなんて知らなかった。」

雄大「大学卒業して東京に
行ってからずっと働いてるよ。」

雅喜「そっか。
ずっと東京にいるんだ。
結婚は?まだしてないの?」

雄大「してないよ。」