特別講義とやらで土曜日なのに
嫌々、大学へやってきた俺を
笑顔の蒼太が出迎える。

蒼太「来ないかと思った。」

雅喜「来ないつもりだった。
けど、俺もそろそろ真剣に
考えようかと思ってさ。将来の事。」

蒼太「そっか。」

多目的ホールに向かうと
人集りが出来ていた。

雅喜「すっげぇ人。」

蒼太「あー、なんか
新東京病院から
超イケメンが来る!って
女子達が大騒ぎしてたよ。」

雅喜「ふぅーん。そう。」

蒼太「余裕だねぇ。
彼女がいる奴は。」

雅喜「彼女?」