その場の雰囲気にも慣れてきたのか
緊張して強張っていた
稀の顔に少しずつ笑顔が戻ってきた。

お酒の勢いもあるのか
稀はとんでもない事を言い出した。

稀「最近、分かってきた。
雄にいって絶対にSだよね!」

静かな空間に響く稀の大きな声。
俺たちは一斉に周りの視線を浴びる。

その視線に気付いたのか
稀は真っ赤に顔を染めた。

雄大「ぷっ。はははは。」

その姿が可愛くて
愛おしくて俺は笑いを
堪える事が出来なかった。