いつの間にか、俺は柳瀬のように
目の前の手術の成功を喜ぶ事の
出来ない人間になっていた。

仕方のない事だと思う。
今の俺には一喜一憂するほどの
余裕がないのだから。

ープルルル

休みたい。そう思う。
でも、この電話が鳴ってしまえば
そんな事は言ってられない。

雄大「はい。」

看護士「冴島先生。
美優ちゃんがまた...」

雄大「すぐに行きます。」

俺がそこへ駆け付けると
柳瀬も一緒になって着いてきた。