拓磨くんの手術が行われると同時に
佑磨くんの手術が始まった。

佑磨くんの執刀医はもちろん
冴島先生だ。

今この瞬間、冴島先生は
どんな気持ちなんだろうと思う反面
拓磨くんの手術を見て
複雑な気持ちに陥った。

こんな姿を目の当たりにすれば
誰だって嫌な気持ちになる。
でも、この光景があるからこそ
救われる患者がいると思うと
気持ちのやり場に困った。

医者という仕事はこうゆう事の
連続なのかもしれない。
だけど、心優しいだけでは
やっていけない事も分かっている。