母「冴島先生、あの人が
失礼な事を言ってすみません。」

雄大「いえ。お2人に過酷な決断を
迫っているのは事実ですから。
悩まれるのも無理はありません。
私は、目の前の命を救う事が
出来れば十分ですから。」

やんわりと笑みを浮かべる冴島先生の
本心はどうなのだろうかと
疑問に思った。その瞬間、俺は
冴島先生の事を冷たい人だと
思ってしまったから。

ーガチャ

佑磨くんの父親は戻ってくると
先程まで座っていた椅子に腰掛ける。

父「拓磨に最後の別れを告げてきた。」

蒼太「え?」