雄大「ええ。こちらも懸命に
探しています。ですが...このままでは
間に合わないと思います。」

母「それは...佑磨が死ぬという事ですか?」

雄大「はい。」

母「お願いします!冴島先生!
お金はいくらでも出します!
どうか佑磨の命を助けて下さい!」

でも、やっぱり冴島先生は強かった。
この状況に慣れているんだとしても
微塵の不安も与える事はない。

雄大「そこで、御両親に
ご決断頂きたいのです。」

父「決断とは?」

雄大「拓磨くんの事です。
この先、拓磨くんが意識を取り戻す確率は
ほとんどゼロに近いです。
以前からご説明させて頂いてる通り
今の医療では難しいです。」

父「まさか、先生は...
拓磨の心臓を佑磨にと仰るんですか?」