蒼太「すみません。
余計な事を言いましたね。」

雄大「久しぶりに人に怒られたよ。」

蒼太「え?」

雄大「冴島先生は素晴らしい。
冴島先生はすごい!神のような存在だ。
ずっとそう言われ続けてきた。
医者として誇らしい事だ。
でも、俺はそんな言葉望んでない。
だからかな。最近は、いつも
負ける事ばかり考える。
思い出したよ、柳瀬に言われて。
どうして自分が稀の事を選んだのか。
ありがとう。心がスカッとした。」

与えるものばかりだと思っていたけど
柳瀬から与えられた。
医者としてはまだまだ
未熟な柳瀬だけど
人としては俺よりもはるかに
成熟した大人なのかもしれない。

俺は、今日、戦う勇気を貰った。
全てのものと戦う勇気を。