雅喜「...何か、雄にい変わったな。」

雄大「そうか?」

雅喜「明るくなった。」

雄大「え?」

雅喜「向こうにいる時の
雄にいは...今と違った。
雄にいがそんな笑顔を
取り戻せたのって稀のおかげ?」

こんな事、聞かなくても分かってた。
本物の笑顔を見せなかった頃も
雄にいは稀にだけは見せていたから。

それがイコール好きには
結びつかなかったけど
本当に雄にいは稀の事が
好きだったんだって今の顔を見ると思う。

雄大「これ、稀の仕事先。」

雅喜「え?」

雄大「悪いけど、俺は稀に
お前がこっちにいる事
話すつもりないから。
会いたきゃ自分で会いに行け。
俺、病院戻るから。これで払え。」

札を置いてじゃあと言った
雄にいは当然のごとく笑ってなかった。
やっぱり雄にいは俺の前では笑わない。