雄大「なんてな。」

雅喜「は?」

雄大「そんな捨てられた子犬
みたいな目するなよ。」

雅喜「してねぇーし!」

雄大「突然、横入りしてきた
お前にムカついて
ちょっと意地悪してみた。
悪かったな。」

雄にいといると自分がガキだって
思い知らされる。

雄大「仕事の方はどうだ?
脩くんや植松先生に
迷惑かけてないか?」

雅喜「何で雄にいが知ってんだよ。」

雄大「可愛い弟が迷惑かけてないか
兄貴としては心配な訳ですよ。」

雄にいのこんな笑顔を
見たのは久しぶりだった。
高校生になったくらいから
雄にいは徐々に笑わなくなった。
いや、笑ってるけど
目が笑ってねぇっつーか
つまらない時こそ笑うようになった。