年の離れた兄弟だからか
それとも、雄にいが大人だからか
雄にいと喧嘩らしい喧嘩は
した事がなかった。

俺にとって雄にいは唯一
尊敬できる身内だった。

雅喜「なあ、雄にい。
俺、こんな事で雄にいと
疎遠になるのは嫌だから。」

雄大「こんな事...か。」

雅喜「いや、なんつーか
大事だけどそれで雄にいとの
仲がこじれるのも変な話だろ。」

雄大「俺とお前って
そんなに仲良かったっけ?」

雅喜「...え?」

でも、そう思ってたのは
俺だけだった。雄にいは俺の事
そうゆう風には思ってなかったんだ。

うっとうしい糞ガキとでも
思われてたんだろうか。