稀「私も、好きだよ。」

雄大「うん。ありがとう。」

雄にいに何があったのか
分からないけど頼られるのは嬉しい。

雄大「もうどこにも行くな。」

私はずっと自分の事しか
考えていなかったのかもしれない。
辛い過去だと思っていたけど
雄にいにとっても、それは
辛い過去だったのかもしれない。

子供の頃から本物の兄妹のように
育った私たち。
雄にいの家族と出掛ける事もあれば
うちの家族と雄にいが出掛ける事もあった。