稀「違うよ、大丈夫だよ。
音に驚いただけだから。」

雄大「そうじゃなくて...。
ごめん。俺がこうしてたい。」

そんな事を言うのは珍しかった。
人前では絶対にこんな事しない
雄にいが抱き締めるだなんて
何かあったのかもしれない。

稀「どうしたの?」

私よりも雄にいの方が
震えていた気がした。

雄大「...稀、好きだよ。」

今日の雄にいは絶対に変だ。
でも、こうして雄にいが
弱さを見せるのは初めてだったから
不謹慎だけど嬉しかった。