雅喜「雄にいって本当...ズルいな。」

雄大「ズルい?」

雅喜「稀を見つけるのは
いつだって雄にいだった。
小学生の頃、親達の喧嘩を
見たくないって言って
家に帰らなかったあの日も。
中学生の頃、父親と喧嘩して
街をフラフラしてたあの日も。
雄にいはいとも簡単に
稀の事を見つけ出す。本当ズルい。」

今でも雅喜が稀の事を好きだという事は
1年前から気付いていた。
だからこそ、俺は言えなかった。
いや、言わなかった。
大人気ない、俺の嫉妬心がそうさせた。