いつかこうなる日が
来るだろうとは思っていた。

でも何もこんな日じゃなくてもいいのに。
過去の嫌な記憶が沢山残る
この会場で、あの日みたいに
雅喜と喧嘩になりたくはなかった。

雄大「こっちのセリフだ。
ずっと稀の事は好きに
ならないでおこうと思ってた。
お前が稀の事好きだったから。
俺は身を引こうと思ってた。」

雅喜「雄にい、何言ってんの?」

だけど、きちんと伝えるべきだ。
過去も現在も丸ごと全部。
雅喜には伝えなければならない。

雄大「でも、稀が俺たちの前から
いなくなったあの日、俺の
そんな遠慮はなくなった。
責任感でも同情でもない。稀の事が
好きだから必死になって探した。」