涙を流す稀を見て抱き締めずには
いられなかった。

雄大「無理しなくていい。」

稀は大きく首を振った。

稀「雄にい、あのね
私、前に進みたいんだ。」

雄大「うん、でも...」

稀「怖いよ。やっぱりトラウマだから。
でも、昔みたいにさ雄にいと
手を繋ぎながら夏祭り回りたいんだ。
だって今は恋人同士なんだもん。
誰にも遠慮しなくていいんだもん。」