雅喜「何してんだよ!
何で一緒に花火見ないんだよ!」

稀「雅喜と約束したから。
今年の花火は雅喜と見たかった。」

雅喜はほんの少し
口を尖らせぶっきらぼうに言う。

雅喜「座れば?」

稀「うん。」

小学校の屋上から見る花火は
とても綺麗だ。障害物が何もなく
その全部を見る事が出来る。

稀「中学生の時もここで
雅喜と花火見たよね。」

雅喜「うん。」

稀「雄にいの事誘ったら
彼女と行くって言われて
私、泣きながらここで
花火見てさ‥いつも隣に
雅喜がいてくれたね。」

雅喜「うん。」