色んな場所を探した。
雅喜の行きそうな場所なら全部知ってる。

でも、なかなか見つからなくて
最後にやってきたのは
小学校の屋上だった。

屋上の扉を開くと
空を見上げながら1人寂しく
花火を見つめる雅喜がいた。

稀「やっぱり、ここにいた。」

振り返った雅喜は驚いていた。

雅喜「稀‥何で‥?」

稀「雅喜ならどうせ
ここにいるかなって思って。
嘘。色々行った。」

雅喜「そうじゃなくて。
何でこんな所にいるんだよ!
雄にい、来なかったのか?」

稀「来てくれたよ。」