雄大「稀!」
稀「もう!雅喜。10分遅刻‥‥
て、雄にい!!何で?」
雄大「雅喜に頼まれた。
代わりに行ってくれって。」
稀「え?」
雄大「待たせてごめんな。
行こうか!!はい。」
稀「ん?何?」
雄大「手繋がないと
稀、迷子になるから。」
素直に手を差し出し、俺たちは
手を繋ぐ。こうして稀と手を繋ぎ
夏祭りを回るのは中学生以来だった。
昔だったら、キャッキャッとはしゃいで
あれもこれもって言ってたけど
稀も大人になったな。
さっきから全然話さない。
いや、違うのか。
ここにいるのが俺だからか。