雅喜「じゃあさ。
代わりに行ってくんね?」

雄大「何で俺が?」

雅喜「稀が待ってんだよ。
正直、面倒くさかったから
雄にい暇なら代わりに行ってくれよ。」

雄大「別にいいけど‥お前はいいのか?」

雅喜の気持ちには
随分前から気付いてる。

雅喜「俺、本当は好きな人と
約束してたから。」

雄大「そう。」

多分それは嘘だけど
言い出したら聞かない奴だから
稀が1人になるよりはマシだと思った。

雅喜に言われた通り鳥居の下へ
向かうと腕時計をしきりに確認する
稀がいた。