ー8年前 夏ー

学校を終えた私は
雄にいの家へとやってきた。

稀「おばちゃーん!!!」

リビングへ行くとアイスを食べながら
寝転がってテレビを見る雅喜がいた。

雅喜「お袋なら買い物
行ってていないけど。」

稀「そっか。じゃあいいや。」

雅喜「何だよ。」

稀「日曜日の夏祭り
浴衣着ていきたかったから
おばちゃんに着付け
頼もうと思って持ってきたの。」

雅喜「お前、夏祭り行く
相手なんていたのかよ。」

稀「私だって‥そのくらい‥!」

雅喜「ふーん。
雄にいと行かなくて
よかったのか?」