昼休みになり病院近くの
公園へと向かう。

四つ葉のクローバーが
よく見つかると噂される
この場所は沢山の親子で
賑わっていた。

買ってきたパンをかじりながら
小林先生から預かった資料に目を通す。

稀を横浜に連れて行きたい。
そう思うのには理由があった。

俺は稀との未来を真剣に考えてる。
でも、今のままでは稀に伝えられない。
稀がちゃんと未来を考えられるように
なるまでは言っちゃいけないと思っていた。

その証拠に俺のカバンの中には
稀に渡せないままでいる
婚約指輪が入ってる。

今の稀に俺との未来を考えろだなんて
そんな酷な事、言える訳がなかった。