笹野さんを誘って家に
招いたまでは良かったけど
いつも通り雄にいは
なかなか家へは帰って来なかった。

稀「ごめんね、笹野さん。
大切な時間を無駄にさせてしまって。
...今日は、まだ帰って来られないみたいだから
また別の機会でもいいかな?」

笹野「...どうしてですか?」

稀「え?」

笹野「だって、篠宮先生。
彼氏さんを待ってる間も
ずっと楽しそうじゃないですか。
すごく好きなんですね。」

でも、笹野さんにはちゃんと
伝わったみたいだ。

稀「うん。本当に大切な人なんだ。」

笹野「羨ましいです。
そう思える人に出会えた事。
恋を実らせた事。
篠宮先生って凄いんですね。」