笹野「バカなんじゃないですか?
大体、私は松下先生の事なんて...」

稀「でも、試して見なきゃ分からないよ。
ずっと片想いしてた人の初恋が
自分だったなんて奇跡みたいな事が
起こる時代だよ!本当の気持ちは
聞いてみなきゃ分からないよね?」

笹野「分かりますよ、振られたから。」

稀「私も、振られたよ。
今の彼氏に小さい頃振られた。
でも、今は幸せになれたよ。
毎日その人と一緒に居られるから。」

笹野「先生はどうやって
その人の事を振り向かせたんですか?」

稀「ガムシャラに頑張ったんだよ。
目の前にある自分に出来る最大限の事を
頑張ってたら私の未来は変わってた。
そうやって笹野さんの未来も
変える事は出来ないのかな?」

笹野「...無理ですよ、私なんて。」

目の前の彼女にもっと
ちゃんと伝えてあげたい。
あなたの事だけを見てくれる人が
この世の中にもいるという事を。