放課後、松下くんに頼まれた通り
自習室A3へ行くと笹野さんは
既にそこにいた。

稀「1Cの担当はしてないから
初めましてだよね?
私、現代文担当の篠宮 稀です。
今日からしばらくの間
笹野さんの補習を担当する事に
なりました。よろしくお願いします。」

笹野「無駄話は結構ですから
さっさと補習初めて貰えませんか?」

稀「ああ、はい。」

正直少しだけ苦手なタイプの
生徒だったけれど、松下くんの
クラスの生徒なら蔑ろには出来ない。

稀「では、ここに込められている
主人公の気持ちを答えて下さい。」

笹野「あの。1ついいですか?」

稀「何ですか?」