植松「もしも、冴島先生が
氷室先生よりも僕の方がいいって
言うのなら、僕は喜んで
引き受けるから。」

初恋の相手に告白するみたく
緊張した面持ちの植松は
俺の目をまっすぐと見つめていた。

雅喜「おお、坊ちゃんに言ってみるわ。」

植松「うん。それと...ありがとう。」

雅喜「意味分かんねぇ。
ほら、さっさと戻ろうぜ。」

植松「うん。そうだね。」

いけ好かない奴も多いけど
植松みたいな奴もいるし
なんだかんだ俺はこの病院で
働くのが楽しくなっていた。