ー1年後ー

大学を卒業した私は都内の
私立高校の臨時教師としての
採用が決まり慣れない環境下の中
一生懸命頑張っていた。

周りの人達よりはブランクがあるけど
例え臨時だとしても、なりたい仕事に
就けた事を誇りに思う。

毎日楽しくて仕方がない。
それもこれも全部雄にいのおかげだ。

稀「雄にい!行ってきます!」

雄にいとは未だに婚約すら出来てないけど
相変わらず同じ家に住んでいる。
少しずつ進み始めた私の時の流れ。
この調子でいけばいつか過去を
思い出に出来る日がやってくると
信じてやまなかった。

だって私は雄にいと
同じ未来を共に歩んで行きたいから。