居酒屋を出た俺は真っ直ぐ家に
帰る気になれなくて
西園寺記念病院へとやってきた。
1人になるよりはここにいる方が
幾分か気が紛れるように思えた。

総合受付前のソファに腰掛けながら
今日、雄にいに言われた言葉の
答えをずっと考えていた。
俺には本当に覚悟があるのだろうかと。

脩「雅喜先生。まだお帰りに
なられてなかったんですか?」

雅喜「戻ってきたんだよ。」

脩「飲んで来たんですか?」

雅喜「悪いかよ。」

脩「いえ、勤務外の事を
とやかく言うつもりはありません。」