看護士からの連絡を受けた
俺は病院へと向かった。

結果的に言うと村木さんは助かった。
誰もが喜んでいる最中
1人だけ全く違う心情の者がいた。

柳瀬は薄暗く照らさせた
ソファの上で項垂れていた。

雄大「お疲れ様。」

そんな柳瀬に俺は自販機の
コーヒーを差し出す。

蒼太「本当にこれで
よかったんですか?」

雄大「え?」

蒼太「俺は、手術を受けるべきか
どうか村木さんに聞かれました。
可能性があるのなら助けたい。
そう答えました。でも、そのせいで
村木さんを危険な目に遭わせてしまった。
俺のせいでこの人がこの世から
いなくなると思うと怖くなったんです。」