出勤するなり笑顔で
俺に挨拶する看護士の成美。

成美「冴島先生。
おはようございます。」

雄大「おはよう。」

成美「202号室の鈴木さん。
昨晩、眠れないとの‥‥」

入れ替わりの激しい
この病院で同期の成美は
研修医の頃の俺を知る
唯一の看護士だった。

成美「雄大。今日の夜ヒマ?
付き合ってほしい所があるの。」

雄大「悪い。今日は
彼女とデートだから。」

成美「ふーん。
なかなか結婚しないから
もう別れたのかと思ってた。」

雄大「うるせぇよ。」