稀「こんな事言ったら雄にいは
怒るかもしれないけど仕方ないよ。
どんなに優秀なお医者さんにだって
助けられない命はある。
それは仕方のない事なんだよ。」

雄大「うん。そうだね。」

稀が俺の手を握る。

稀「でも、雄にいに診てもらった
患者さんは幸せだと思う。
例えその命が助からなくても
きっと天国にいけてると思う。」

雄大「え?」

真っ直ぐなその瞳が
あまりにも綺麗で俺は
見つめる事しか出来なかった。