明日が訪れる事が急に怖くなった。
多分それは、柳瀬の影響だ。

毎日毎日、患者が亡くなる日々に
俺の心は押し潰されそうだった。

稀「あれ?雄にい
帰ってたんだ。」

雄大「ごめん、起こしたか?」

稀「ううん。私は平気。
でも、雄にいは平気なの?」

心配そうに首を傾げる稀の姿を見ると
堪えていた涙が
溢れ出してしまいそうだった。

何年、医者をやっていても
俺は人の死に慣れる事が出来ない。