蒼太「それは、そうなんだけどさ。」

いつも笑顔の蒼太の
そんな表情を見るのは初めてだった。

雅喜「何だよ。
お前の夢に1歩近付いたのに
嬉しそうじゃねぇな。」

蒼太「そりゃもちろん嬉しいよ。
入りたいと思ってた病院の
研修医になれて良かったなって
思うけど、俺が今いる
高度医療科って毎日すげぇ
慌ただしくてさ‥なんてゆーか
目の当たりにして正直足が竦んだ。」

雅喜「そう。」