雄にいは近くのレストランへ
連れてきてくれた。
何にも話さない私に変わって
私の好きな料理を注文してくれた。

雄大「いっぱい食えよ。
最近、全然食べてなかったろ?」

雄にいが頼んでくれた
ハンバーグを一口食べると
涙が止まらなくなって
私は笑っていた。

稀「不思議だよね。
どんなに辛くても悩んでても
お腹は減るし美味しい料理を
食べると笑顔になっちゃうんだもん。
本当は笑ってる場合じゃないのに。」

雄大「稀、ごめんね。」

稀「何で雄にいが謝るの?」

雄大「稀に辛い想いをさせた。
俺が勝手な事を言ったから
稀を苦しめた。だから、ごめん。」

稀「違うよ。雄にいに
言われたからじゃない。
自分で決めた事だから。
私も雄にいとの幸せな未来を
見たかったから頑張ろうって思った。
でも、やっぱり· · ·無理だった。」

雄にいはもう一度私に
向かって、ごめんねって言った。