ーピンポン

蒼太「雅喜?どうした突然?」

雅喜「悪いんだけどさ
今晩泊めてくんねぇ?
家に帰る電車ねぇからよ。」

蒼太「それはいいけど‥
とりあえず中入って。」

蒼太は突然訪ねた俺に嫌な顔
一つせずお茶を出してくれた。

蒼太「来るなら一言言ってくれれば
良かったのに。」

雅喜「ずっと会いたかった奴が
東京にいるって聞いて気付いたら
電車に飛び乗ってた。
本当、アホだな。俺。」

蒼太「それは‥忘れられない恋‥的な?」

雅喜「まあ、そうだな。」

蒼太「ほう。それは興味深い話だな。」

その日、俺は蒼太に
過去の事を全て話した。