座談会はその後、とても和やかに笑いも飛び交う中、無事終わった。
真知さんが皆に挨拶をすませると、GMは真知さんに「ありがとう、とても楽しかったよ」と声をかけた。
後で聞くと、GMがこんな風に感謝を述べるのはいたって珍しいらしい。
GMは会場を出ようとした時、振り返り私の名前を呼んだ。
「岩倉さん」
「はい?」
「この後の懇親会の後、少し残ってくれ」
どうして?
という顔をしてGMの顔を見つめた。
「少し話したいことがあるから」
話したいことって、発表会のこと?
それとも手紙のこと?
それとも、また私を翻弄しようっていうの?
「なんて顔してるんだ。別に取って食おうなんてこれっぽちも思ってないから安心しろ」
GMはそう言って微かに笑うと、手を挙げて会場から出て行った。
そんな光景を見ていた真知さんがすぐさま私の方に飛んできた。
「今日はありがとう!友梨ちゃんをメイン担当に選んで正解だったわ!っていうか、今の何?」
「何って」
「なんだかえらくGMと親しげだったんですけど!いつの間にそんな関係になっちゃってるわけぇ?」
真知さんは頬を膨らませて、両手を腰に当てた。
「え、ちょっと仕事絡みでお話する機会があって、それだけです」
「それだけ?」
「はい」
「本当に?」
真知さんは頬を膨らませたままの顔を私の正面にぐっと近づけた。
「まぁ、今日のところは許してあげる」
そう言うと彼女はにこっと笑い私の背中を押して懇親会場へ招き入れた。
真知さんが皆に挨拶をすませると、GMは真知さんに「ありがとう、とても楽しかったよ」と声をかけた。
後で聞くと、GMがこんな風に感謝を述べるのはいたって珍しいらしい。
GMは会場を出ようとした時、振り返り私の名前を呼んだ。
「岩倉さん」
「はい?」
「この後の懇親会の後、少し残ってくれ」
どうして?
という顔をしてGMの顔を見つめた。
「少し話したいことがあるから」
話したいことって、発表会のこと?
それとも手紙のこと?
それとも、また私を翻弄しようっていうの?
「なんて顔してるんだ。別に取って食おうなんてこれっぽちも思ってないから安心しろ」
GMはそう言って微かに笑うと、手を挙げて会場から出て行った。
そんな光景を見ていた真知さんがすぐさま私の方に飛んできた。
「今日はありがとう!友梨ちゃんをメイン担当に選んで正解だったわ!っていうか、今の何?」
「何って」
「なんだかえらくGMと親しげだったんですけど!いつの間にそんな関係になっちゃってるわけぇ?」
真知さんは頬を膨らませて、両手を腰に当てた。
「え、ちょっと仕事絡みでお話する機会があって、それだけです」
「それだけ?」
「はい」
「本当に?」
真知さんは頬を膨らませたままの顔を私の正面にぐっと近づけた。
「まぁ、今日のところは許してあげる」
そう言うと彼女はにこっと笑い私の背中を押して懇親会場へ招き入れた。



