大智さん。

・・・・・・大智。

きゃー!

一人で顔を覆って首を横に振った。

恥ずかしすぎる。

顔が熱い。

そんなことくらいでこんなにドキドキするなんて、結婚もしてるのに変だよね。

まぁ、結婚後はあまり一緒にいれてないから余計かもしれないけど。

付き合っている時以上に照れくさい時がある。

素直になれない自分がもどかしい。

それは彼も一緒なんだろうか。

いやいや、彼は結婚前から全く変わってない。

私は大きく深呼吸した。

今日は早めに寝なくちゃね。

だって、明日は・・・・・・彼の熱く潤んだ瞳を思い出して体が火照る。

大好きな彼にぎゅーって思いきり抱きしめてもらいたい。

そうしたら、少しは素直になれるかな。

ドキドキ震える胸を抑えながら、ベッド脇のライトを消した。

明日、ようやく会える東條さん、いやいや大智さん。

今日は寝れそうにない・・・・・・。